ネコチャン

K県K市✕駅前のとある場所、
とある地域猫(以下"ネコチャン")を1度だけ見たことがある。


それは飲み帰りの夜
誰もいない深夜の道端にあるベンチにポツんと
その"ネコチャン"は座っていた。
かなり酔っていたのでうろ覚えだが、
魅力的な光景であったのは覚えている。


再び"ネコチャン"と会いたいと思い毎日そのベンチ前を通るが、
〇ヶ月経っても未だにその"ネコチャン"と相まみえることができない。


その後インターネットから情報を集め、以下の出現条件が分かった。

  • "ネコチャン"の出現条件
    • 時間:23~25時
    • 天気:曇り。雨が降りそうで降らない絶妙な雲の量
    • 月齢:二十三夜月
    • Twitterでその日に10ツイート以上している
      • そしてフォロワーからその呟きに計10"いいね"をもらっておく
    •  精神が一定のストレスを抱えている
         +その状態で酒を飲んで気持ち良く酔っている必要がアリ

これらの厳しい条件を満たし、約10.24%の確率に勝つことで遭遇できるらしい。


そして本日、
GW直後の1週間を乗り越えた金曜日、
仕事終わりにゲーセンへ行き、
1夏目漱石を虚無に溶かし、
グチャッとした精神状態で駅から降りたところ ......



いた!!!


しかし神聖なベンチからはかけ離れた場所にいたし、
一瞬でどこかにいってしまった。

条件を完全に満たしていないからだろうか。
人通りも多いし、一旦帰って深夜に再び訪れてみることに。


そして深夜0時、お酒を飲んでから家を出る。  
しかし、"ネコチャン"の姿は消えていた......。


私は諦めない。
いつか一緒にベンチに座り、撫でたい。






これは、かの最新技術を詰め込んで世界中のあらゆる場所を見渡せる、
ぐーぐるまっぷすとりーみんぐの画像。
この後ろ姿は......!?


Twitterにもそれらしき情報があった。
やはりここが"ネコチャン"のお気に入りの場所らしい。